



必ず生老病死を繰り返すのが生きているものの定めです。
人として生まれてきたことは大変な事で、とても素晴らしいことです。
小さい孫たちを見るにつけ、よく生れてきてくれたなと涙が出る程うれしく思います。 赤ん坊を抱っこしたときの柔らかい温もり、またあの笑顔が周りを明るく照らしてくれます。
誰でも皆同じ道を通ってきているのですが、年を重ねるとだんだん赤ん坊の時の輝き(陽気、温もり、柔らかさ)が薄れてゆきますが、年齢ととともに別の輝きが生まれてもゆきますヨネ。
病気は気を病む、病人は人が病むというようですが、病気になられた御本人は大変苦しく、何とかそこから抜け出そうとなさいますが、もがけばもがくほど気も血も消耗し、病気を治すために使うべき気も血も少なくなります。
生きてゆく以上、誰でも一つや二つ病気が出てきます。病気はその方が歩まれてきて起こした結果ですから、病気を受け入れて起ってきた原因をふりかえり、病気に学ぶ事が大切に思います(病気はその人に気付かせるために起こってきたとも考えられます)。

当薬局は各々これからの過ごし方を、漢方の考え方を通して一緒に考えてゆく薬局でありたいと思います。
病気はその方の心や身体のお知らせです。
素直に心や身体の声を聴いて、
自らを見つめ治す機会です。
漢方の基本は、病状が治まったり、検査数値が下がったら終わりではなく、そこからが出発点だとお考えください。
穏やかですこやかな毎日を続けられるお手伝いができたらと思います。